英語学習を長続きさせるコンテンツの条件とは?~オーディション番組でイギリス英語~

公開日 2019/07/15 - 最終更新日 2019/10/29
最近また英語学習欲が出てきて、日々youtubeで英語動画を見ながら聴き込んでいる。

きっかけはAmerica’s got Talent(AGT)という海外の番組で、Angelica Haleという9歳の女の子の信じられないようなオーディションを見たことだ。


全審査員が言っているが、歌ってるとき以外ははにかんでモジモジしてる普通の小学生なのに、歌い出すとどこからそんな声が!というようなパフォーマンスを見せる。

本家のアリシア・キーズより大迫力のGirls on Fireで全員を驚かせ、ゲストで来ていた審査員のChris Hardwick(アメリカのコメディアンらしい)からGOLDEN BUZZERという、途中のオーディションをすっ飛ばしてlive show、つまり生放送の決勝に行ける賞を獲得。

ものすごく感動的で、この回だけでなく全ての回で高い評価を得ていて、そこでやり取りされているのはどんなことなんだろうと思うと分かりたくてしょうがなくなった。

そしてそのことは英語学習の本質的な部分を突いていると思うので、そのへんを今回はまとめます。


■英語学習に必要なもの:私的な動機

前にも書いたが、普通に日本で生きていたら必要のない外国語学習なんてめんどくさいこと、「お勉強」ではできない。

やはり極私的なコミットメントが必要で、前にぐーんと英語力が伸びたのは東南アジアで農地を探すため、異国で人に会って話さねばならないという切羽詰まった状況があったからだった。


>> 英語習得に必要なマインドセットとは?わたくしのLong & Winding 英語道(・∀・)――大人になってからの英会話(3)


その後、農地探しも一段落し、同時に自分の英語力向上も一服してしまった。

旅するには英語さえ通じれば何とかなると思えるくらいにはなったし、それ以上は必要に感じられなかった。

で、そんな怠惰モードに入った自分にまた個人的な動機を与えてくれたのが冒頭の動画だったわけだ。

農地探しのときはある種追い詰められた感覚だったが、今回は感動が背中を押してくれていて、そういう感覚を持てたことをラッキーだと思う。

■感動が学習を継続させる

自分の感覚と関係なく、つまらなくても自分をねじ伏せて勉強できる人もいるのかもしれないが(そして過去には自分もそれができる人間だったが)、本当にそれはオススメしない。

それでは「英語ができる、人生を無駄にした人」になってしまう。

能力と引き換えに自分の感覚を失うのでは本末転倒もいいところだ。

ではどうするのか?
ついつい視聴してしまうオーディション動画がそのヒントを与えている。

感動がやる気を持続させる

英語学習はやはり継続しないとすぐ進歩が止まる。

苦行のように続けるのでないなら、自分のやる気を刺激し、持続させなければならない。

それも無理して持続するんでなく、楽しくて気付いたらやってしまっている状態を維持したい。

エンターテインメントなコンテンツを使うのはその一つの方法だ。

しかし自分のような中途半端な英語力の人間には映画とかで勉強するのはとても不可能。全然分からなくてあっという間にイヤになってしまう。

学習にちょうどいいオーディション動画

しかしこのオーディション動画は気付いたら毎日何かのコンテンツを観ている。

映画と違うのは、まずオーディションに状況が制限されていること。

最初はわからなくても、なんとなく言いそうなことやフレーズが頭に入ってくると、ある程度わかるようになってくる。

学習向けには字幕がほしいところだが、自動生成のでよければ英語字幕が付いてるものも多い。

また途中で必ず歌やダンスが入るので楽しめるし、一つ一つの動画が長すぎなくて飽きないというのも大きい。

その他のおすすめコンテンツ

AGTの類似の番組にはUK版のBritain's got Talent(BGT)、同じくイギリスの番組でX FACTORというのがある。


おすすめはフィリピンからUKまで来てオーディションで大成功を収めた4th Impact(4th Power)で、いわゆる途上国から来てチャンスを掴んでいく様は本当に感動的だ。

ちなみに東南アジアのバーに行ったらいつもこっそりBGMを4th Impactの動画にしておくことにしている( ̄∇ ̄

誰かのオーディションを観尽くしても、一個観たらyoutubeのオススメ動画で次から次と感動的なのが出てくるので、学習コンテンツには事欠かない!

■分かりやすい英語がいい

AGT、BGT、X FACTORは大富豪で会社重役でプロデューサーのサイモン・コーウェルが審査員長で出演している。

たぶん制作にも関わっていて、He is behind everything, 要するに彼の番組である。

サイモンはイギリスのひとであるせいか、審査員はイギリスびとが多い。

イギリス英語はわりかしスロー

歌やダンスは英語学習に関係ないので、最初の出演者とのやり取りや、最後の評定コメントが学習材料になる。

そのとき、イギリス英語が多いのはかなり助かる。
アメリカのペラペラ英語と比べるとだいぶ分かりやすいのだ。

またオーディションであるので、舞台上の相手や視聴者にしっかり分かるよう、ややゆっくりめに話すことが多い。

イギリス英語自体のスローさと相まって、学習用にちょうどよくなっている。

子ども英語とカナダ英語

オーディションには子どもが出演していることも多く、その子の英語も大人よりも分かりやすいし、大人の方もそれに合わせるのでますます分かりやすくなる。

さらにAGTの審査員の一人、Howie Mandel はカナダのコメディアンなのだが、カナダびとの英語はクリアで分かりやすいので初心者にはとても向いている。


>> 初心者にオススメの英語学校とは?カナダ英語、子ども英語、フィリピン英語――大人になってからの英会話(4)


そんなこんなで、これらオーディション番組はわたくしの感覚やニーズにぴったりのコンテンツなのであった。

■やる気が続くコンテンツを探せ

そんなわけでAGT他の動画を観ていて気付いた、やる気を持続させてくれる英語学習向けコンテンツの条件は、こんな感じかなあと思う。


  • 感動するもの
  • 飽きずに楽しめる
  • 長すぎない


モチベーションを与えてくれて、かつ維持できるというのがポイントだ。

また自分のような初心者には話されている英語の分かりやすさも重要だ。だから、


  • ゆっくり目に話す
  • 子どもやカナダ人が出てる
  • 字幕が付いてる


のがいいかもしれない。

さらに言うなら

  • 自分の興味のある英語圏の英語

であれば完璧であろう。

そして自分にとってはAGTを始めとするオーディション番組動画がこの数々の条件をクリアしてくれるコンテンツだったというわけだ。

他にも上記条件に当てはまるコンテンツはあると思うので、ぜひ自分の感動を軸に探してみてほしい。

いいのがあったら教えてね(・∀・)




関連リンク:
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