前回書いたX FACTORの7ステップのうち、前半と言えるのがBoot Campまでのところだと思う。
X FACTORではまず前回も書いた放映以前の各地でのオーディションがあり、スタッフが有望な人を見出して番組の審査会場へと送り込む。
最初の審査会場では観客は入らず、サイモン・コーウェルを始めとする審査員の前でパフォーマンスを披露し、yesをもらえれば次の段階、Boot Campに進む。
そしてこのBoot Campのラスト、さらに次の段階に進めるかどうかの審査が2017年のX FactorにおいてAlisahを有名にすることになる。
発声やらダンスやら何やらのトレーナーが付き、住むところもあればご飯も出る。
さながら芸能留学という感じである。
相当に金がかかってる感じで、これに参加させてもらう以上、それ以前で厳しく審査されるのも当然なのかもしれない。
てゆーかまさか参加者が費用払ってるわけじゃないよね?
で、トレーニングの末に自分の才能を開花させた人が、次の段階へと進むわけです。
そして最初のオーディション会場に呼ばれ、観客なしで歌い、初めてサイモン他の審査員に審査される。
それがその動画なのだが、
連れてきた家族友人が外で大応援している。
フィリピンって感じです^^
しかしもちろん普通のフィリピンびとがここに来るのは簡単なことではない。
アッパー層を含めても平均月収2万円の彼らが、本人だけじゃなく家族もUKまで連れてくるというのは、考えただけで目眩がするよね。
フィリピンとロシア系アメリカ人のハーフであるニコル・シャージンガーが、声を詰まらせながら
と言うのはそういう事情を知っているからなのです。
応援のフィリピーノたちがなだれ込んできてサイモンたちに抱きつく、とても幸せな結末だ。
そして次の段階はBoot Campで、アリーシャはトレーニングを重ねた結果をオーディションで披露しその都度合否を判定されることになる。
そしてこのBoot Camp段階でのオーディションがアリーシャを有名にすることになる。
先を読む前に↓の動画を見ることをオススメするが、
厳しい結果を前にしてその場に泣き崩れるアリーシャに、優しいニコルがいたたまれずに駆け寄って行く。
そしてアリーシャはなりふり構わず食らいつくわけだ。
恐らくその食らいつく姿勢も込みの評価だと思う。
このBoot Campの動画にはbegというワードがタイトルに入っているものもあるのだが、それはあまりにもアンフェアであると思う。
先にも書いたが、フィリピンびとがここに来るだけでどれだけのハードルを超え、どれだけのリスクを負わねばならないのか。
UKに来る旅費だけで彼らにとって考えられない額の借金を背負っているのだ。
その裏には同じように貧しい親戚友人に頭を下げ倒し金を工面した母親たちの姿がある。
それをルールをタテにbeggingなどとレッテルを貼るのは、安全なところにいる人間の驕りである。
オマエ本当に何かにチャレンジしたことあんのか!と言いたくなる。
これは彼女のfight songなのだ。
それがこのDefying Gravityで、元はミュージカルか何かなのかな?
彼女の圧倒的な歌唱力がもっとも生きるオーディションであったと素人ながら思う。
希望と闘志を目に浮かべ「今すぐ歌わせて」、"I want to own the stage right now" というアリーシャは自分の力を見せつけるときが待ちきれないかのようだ。
アリーシャ自身も言っている通り、これがほとんど彼女のことを言っているに等しい歌だ。
everyone deserves a chance to fly と歌う彼女は、残酷な世界に力強く何かを宣言しているのだ。
don't pull me down はまるでこの前の落ちかけたオーディションのことを言っているよう。
見事に歌とconnectし、本人も自信があるのだろう、最初から最後まで力強く歌いきり、審査員たちをも熱狂させた。
ちなみにDefying Gravityの元バージョンはこれかな?と思うのだが、完全にアリーシャのバージョンが元歌を圧倒している。
you know what, あそこまでのパフォーマンスを見せるひとを数分で落としてしまいかねないシステムのあり方は、もうちょっと考えてもええんとちゃうかなサイモン?
上手いんだけどどこか不自然というか、審査員の眼差しの中でどううまく歌うかに意識が行ってしまっているのかなと思う。
しかし落とされかけ食らいついたときや、Boot Camp最後のオーディションでは見事にそういう自意識が飛んでいるように思う。
落ちかけたときはもう自意識にとらわれる余裕すらなかったのが良かったのかなあ?(^_^;)
とにもかくにもアリーシャは次のラウンド、6 chair challengeへと進む。
逆境を跳ね返し、自分の力を証明してみせた彼女の姿は、多くのフィリピンびとの胸を打っただろう。
1年に渡るオーディションはいよいよ佳境に入る。その最初が各カテゴリごとに6人に絞る6 chair challengeだ。
彼女はGirlsカテゴリのトップ6に食い込まねばならない。
続きます^^
(2)Alisah BonaobraはX FACTOR前半戦を勝ち抜くか?~最初のオーディションからBootCampまで~(本記事)
(3)X FACTOR後半戦は6 chair challengeから~フィリピーナは2度蘇る~
(4)最終予選 Judge's House とアリーシャ不死鳥伝説 ~そしてLive Showへ~
英語学習のやる気を刺激!字幕付きyoutubeオーディション動画集
X FACTORではまず前回も書いた放映以前の各地でのオーディションがあり、スタッフが有望な人を見出して番組の審査会場へと送り込む。
最初の審査会場では観客は入らず、サイモン・コーウェルを始めとする審査員の前でパフォーマンスを披露し、yesをもらえれば次の段階、Boot Campに進む。
そしてこのBoot Campのラスト、さらに次の段階に進めるかどうかの審査が2017年のX FactorにおいてAlisahを有名にすることになる。
■X FactorのBoot Campとは何か?
このBoot CampとはContestantがトレーニングを受けながら毎週オーディションを受けるというもの。発声やらダンスやら何やらのトレーナーが付き、住むところもあればご飯も出る。
さながら芸能留学という感じである。
相当に金がかかってる感じで、これに参加させてもらう以上、それ以前で厳しく審査されるのも当然なのかもしれない。
てゆーかまさか参加者が費用払ってるわけじゃないよね?
で、トレーニングの末に自分の才能を開花させた人が、次の段階へと進むわけです。
■最初の会場オーディション
さてAlisahは各地でのオーディションにめでたく合格しUKにやってくる。そして最初のオーディション会場に呼ばれ、観客なしで歌い、初めてサイモン他の審査員に審査される。
それがその動画なのだが、
連れてきた家族友人が外で大応援している。
フィリピンって感じです^^
しかしもちろん普通のフィリピンびとがここに来るのは簡単なことではない。
アッパー層を含めても平均月収2万円の彼らが、本人だけじゃなく家族もUKまで連れてくるというのは、考えただけで目眩がするよね。
フィリピンとロシア系アメリカ人のハーフであるニコル・シャージンガーが、声を詰まらせながら
”アリーシャと外にいるフィリピーノたちにyes”
と言うのはそういう事情を知っているからなのです。
■フィリピーナはBoot Campを乗り越えられるか?
さて”最高のオーディションではないが”というサイモンの注釈付きながらアリーシャは最初のオーディションを突破する。応援のフィリピーノたちがなだれ込んできてサイモンたちに抱きつく、とても幸せな結末だ。
そして次の段階はBoot Campで、アリーシャはトレーニングを重ねた結果をオーディションで披露しその都度合否を判定されることになる。
そしてこのBoot Camp段階でのオーディションがアリーシャを有名にすることになる。
先を読む前に↓の動画を見ることをオススメするが、
厳しい結果を前にしてその場に泣き崩れるアリーシャに、優しいニコルがいたたまれずに駆け寄って行く。
そしてアリーシャはなりふり構わず食らいつくわけだ。
■This is her fight song
アリーシャが見せるギリギリのパフォーマンスがサイモンを驚かせ、ルイ・ウォルシュがこれならいいんじゃないか?という顔をしている。恐らくその食らいつく姿勢も込みの評価だと思う。
このBoot Campの動画にはbegというワードがタイトルに入っているものもあるのだが、それはあまりにもアンフェアであると思う。
先にも書いたが、フィリピンびとがここに来るだけでどれだけのハードルを超え、どれだけのリスクを負わねばならないのか。
UKに来る旅費だけで彼らにとって考えられない額の借金を背負っているのだ。
その裏には同じように貧しい親戚友人に頭を下げ倒し金を工面した母親たちの姿がある。
それをルールをタテにbeggingなどとレッテルを貼るのは、安全なところにいる人間の驕りである。
オマエ本当に何かにチャレンジしたことあんのか!と言いたくなる。
これは彼女のfight songなのだ。
■6 chair challengeへの挑戦
こうしてなんとか窮地を切り抜けた彼女は、次の段階である6 chair challengeに進めるかどうかをかけたBoot Camp最後のオーディションに挑む。それがこのDefying Gravityで、元はミュージカルか何かなのかな?
彼女の圧倒的な歌唱力がもっとも生きるオーディションであったと素人ながら思う。
希望と闘志を目に浮かべ「今すぐ歌わせて」、"I want to own the stage right now" というアリーシャは自分の力を見せつけるときが待ちきれないかのようだ。
アリーシャ自身も言っている通り、これがほとんど彼女のことを言っているに等しい歌だ。
everyone deserves a chance to fly と歌う彼女は、残酷な世界に力強く何かを宣言しているのだ。
don't pull me down はまるでこの前の落ちかけたオーディションのことを言っているよう。
見事に歌とconnectし、本人も自信があるのだろう、最初から最後まで力強く歌いきり、審査員たちをも熱狂させた。
ちなみにDefying Gravityの元バージョンはこれかな?と思うのだが、完全にアリーシャのバージョンが元歌を圧倒している。
you know what, あそこまでのパフォーマンスを見せるひとを数分で落としてしまいかねないシステムのあり方は、もうちょっと考えてもええんとちゃうかなサイモン?
■アリーシャは勝ち進むのか?
ただ、自分は彼女はどこか歌とconnectしていないと思うことがある。上手いんだけどどこか不自然というか、審査員の眼差しの中でどううまく歌うかに意識が行ってしまっているのかなと思う。
しかし落とされかけ食らいついたときや、Boot Camp最後のオーディションでは見事にそういう自意識が飛んでいるように思う。
落ちかけたときはもう自意識にとらわれる余裕すらなかったのが良かったのかなあ?(^_^;)
とにもかくにもアリーシャは次のラウンド、6 chair challengeへと進む。
逆境を跳ね返し、自分の力を証明してみせた彼女の姿は、多くのフィリピンびとの胸を打っただろう。
1年に渡るオーディションはいよいよ佳境に入る。その最初が各カテゴリごとに6人に絞る6 chair challengeだ。
彼女はGirlsカテゴリのトップ6に食い込まねばならない。
続きます^^
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Alisah Bonaobraと観るX FACTOR 2017(・∀・)
(1)闘うフィリピーナ・Alisah Bonaobraと観る、X FACTOR 2017の仕組み(2)Alisah BonaobraはX FACTOR前半戦を勝ち抜くか?~最初のオーディションからBootCampまで~(本記事)
(3)X FACTOR後半戦は6 chair challengeから~フィリピーナは2度蘇る~
(4)最終予選 Judge's House とアリーシャ不死鳥伝説 ~そしてLive Showへ~
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英語学習を長続きさせるコンテンツの条件とは?~オーディション番組でイギリス英語~英語学習のやる気を刺激!字幕付きyoutubeオーディション動画集
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